メンズスキンケアへの関心が高まりつつあります。
テレビやネットの宣伝による効果は大きいと思いますが、男性もスキンケアの大切さを意識し始めた方が多くなったからでしょう。
実際、私自身も朝晩2回のスキンケアが完全に習慣化しており、息子たちにもスキンケアの大切さを説き始めたところです。
もちろん、スキンケアに関心をもっているのは我が家だけの話ではありません。
私の職場でも、「日焼け止め」はもちろん「メンズ脱毛」に通っている同僚もいると知り驚きました。
もちろん、これは歓迎しなければいけません。男性こそ積極的にスキンケアに取り組むべきなのです。
そこで今回は、メンズスキンケアの基本的な順番をご紹介いたします。
スキンケアをしたことがない方からすると面倒に感じられるかもしれませんが、慣れれば至って簡単です。
まずは朝と晩の一日2回、リラックスした気持ちでスキンケアに取り組んでみてください。きっと、スキンケアを始めて良かったと思うはずです。
Contents
メンズスキンケアが必要な理由

まずは、あなたがスキンケアの大切さに気付かれたことを祝福します。
スキンケアがもたらすメリットは、あなたが想像するよりずっと大きいのです。逆に、スキンケアに取り組まなかった場合のデメリットは計り知れません。
たとえば、
- 老けて見られる
- シミやニキビ、湿疹の原因になる
- 不潔に見られる
など、「見た目」だけでもさまざまなデメリットが待ち構えています。
「仕事の能力とスキンケアは関係ない」と思われがちですが、「見た目」は相手のイメージを決定する重要な要素です。
たとえば、対面で顧客と話す機会の多い「営業職」に就いている方は、絶対にスキンケアに取り組まなければいけません。
とくに顧客担当者が女性である場合、あなたの「見た目」と「仕事の質」とを重ねて見ていると聞いたことがあります。
「自分のケアができていないのに、相手のことを考えてくれるのか?」という疑問を感じてしまうからだそうです。
リモートで会話する機会が増えたとはいえ、表情を見ながら話すことに変わりはありません。むしろ、リモートであるからこそ相手の表情に注目するようになります。
ウェブカメラの性能も格段に向上し、肌の状態までくっきり見えるようになってきました。もはや、「ベタベタ肌が丸見え」というわけにはいきませんよね?
しっかりと肌ケアをして相手と向き合うことは、もはや「必須のマナー」といえるでしょう。
メンズスキンケアの種類

メンズスキンケアに最低限必要なアイテムは3つです。そして、それは「汚れを落として保湿する」というシンプルな役割を担っています。
以下、それぞれのスキンケアアイテムの役割をご紹介します。
洗顔料の役割
洗顔料は、文字通り顔の表面に着いた汚れや余分の皮脂を取り除く役割を担っています。
仕事を終えて帰宅すると、汗や皮脂、空気中の汚れで肌はベタベタです。汚れた肌のままケアしないと、肌トラブルを引き起こす原因になります。出来るだけ早く汚れを落とし、肌をリセットしてあげなければいけませせん。
洗顔は「ぬるま湯だけでもOK」だという意見もありますが、私は洗顔料を使うべきだと思っています。
小鼻脇や毛穴汚れなど、ぬるま湯だけでは落としきれない場所がたくさんあるからです。
落ちない汚れが蓄積すると、毛穴の黒ずみやニキビを引き起こす原因にもなります。洗顔料を使うと「細かい泡」が細部に溜まった汚れも取ってくれるのです。まずは、洗顔料を使って一日の汚れをスッキリと洗い流しましょう。
化粧水の役割
化粧水の役割は、ズバリ「保湿」です。洗顔料を使ったあとは肌に必要な水分や油分が落ちてしまうため、化粧水で保湿してあげなければいけません。
男性は脂性の方が少なくありません。そのため、洗顔料で顔を洗ったらスキンケア完了だと思っている方が多いのです。
実際、私も少し脂性なので洗顔料でスッキリしたら満足していました。洗顔後はやや肌が突っ張る感じはありましたが、あまり気にしていませんでした。
しかし、この突っ張る感覚こそが肌が水分を必要としている合図でした。肌は足りなくなった水分を補うために、過剰に皮脂を分泌していたのです。
皮脂によるベタつきを防ぐためにも、洗顔後は化粧水で水分を補ってあげましょう。
乳液・クリームの役割
乳液には、水分の蒸発を防ぐという目的があります。化粧水で補った水分は時間の経過とともに蒸発してしまうため、油分が入った乳液で水分を閉じ込めるのです。
乳液には、液状やクリームタイプのものなどがありますが、いずれも水分を逃さないためのシールド機能をもっています。
液状の乳液は油分が少なく、クリームタイプは油分が多く配合されています。どちらを選ぶかは、肌の状態に合わせたものを選びます。
脂性の男性からすると、「わざわざ油をつけるなんてあり得ない」と思われるでしょう。私も初めは乳液をつけることに抵抗がありました。
しかし、今となっては化粧水と乳液はセットで使うのが当然だと思っています。
過剰な皮脂分泌を抑えるためにも、乳液は欠かせない存在なのです。
美容液の役割
美容液は、化粧水でリセットした肌の状態をより良くするための成分が入っています。美白効果のある美容液もありますが、基本的な役割は「保湿」することにあります。
一般的に男性用の美容液自体が少なく、オールインワンゲルに配合されている場合が多いようです。私自身の考えとしては、男性はシンプルなスキンケアで十分だと思っています。
- 洗顔料で皮脂や汚れを落とす
- 化粧水を付けて保湿する
- 乳液を付けて水分の蒸発を防ぐ
という、3つをセットで一日2回続けることが大切だと思うのです。
メンズスキンケアの手順

ここからは、スキンケアの順番を解説していきます。
洗顔のやり方
まずは「ぬるま湯」で洗顔料を使わずに顔の汚れを落とします。
お湯を両手ですくい、顔にぬるま湯を浴びせるようなイメージで顔を洗います。決して「ゴシゴシ」擦らないようにしてください。
ぬるま湯で洗ったら「洗顔料」を泡立て、顔全体に泡を付けたら手で顔を擦るのではなく、泡で汚れを落とすようなイメージでマッサージします。
スキンケアは朝夕2回おこないますが、夜の洗顔は入浴時におこなう方も多いでしょう。そこで気になるのが、入浴中と入浴後のどちらも洗顔する必要があるのか?という疑問です。
結論としては、「お風呂を出る前に洗顔する」という流れでおこなうのが良いでしょう。洗顔後は肌の水分がドンドン失われてしまうため、できるだけ早く保湿してあげなければいけません。
風呂を出る直前に洗顔すれば、すぐに化粧水を付けて水分を補うことができます。お風呂に入るとすぐにでも顔を洗いたくなりますが、保湿のことを考えて一番最後に洗顔するようにしてください。
洗顔と同じように皮脂を取り除くための「毛穴パック」というアイテムがあります。
さまざまな種類がありますが、毛穴が気になる箇所にパックを貼り、強引に皮脂を吸着させることで皮脂を取り除くという方法です。
しかし、肌への負担は想像以上です。とくに「冬場」などはカサカサ肌になってしまいますので、絶対におこなわないでください。
乾燥肌や敏感肌の方が「毛穴パック」を使ってしまうと、場合によっては肌が炎症を起こしてしまうこともあります。
肌に強い刺激を与えるような肌ケアは自己流でおこなうのではなく、皮膚科専門医に相談して適切な方法でケアすることをおすすめします。
洗顔をしてからひげを剃る
ひげ剃りは「洗顔後」におこなうようにしましょう。顔を洗う前にひげ剃りをおこなうと、シェイバー(カミソリ)で皮脂が皮膚に押し付けられるようなイメージになるからです。
もしも皮脂が毛穴に入り込んでしまったら、ニキビなどの肌トラブルを引き起こしてしまいます。まずは洗顔料を使って皮脂汚れを洗い落とし、きれいになった状態でひげ剃りをおこないましょう。
ひげ剃りする際のポイントですが、シェイバー(カミソリ)を皮膚に押し当てながら剃るのは肌を著しく傷つけます。
シェイバーのCMでは「深剃り」こそが正義のようなイメージで語られていますが、肌への負担は尋常ではありません。
ひげ剃りのポイントは、シェイバー(カミソリ)をあまりスライドさせずポイントで剃るようなイメージにすると肌への負担が少なく済みます。
シェービングジェルなどもありますので、肌への負担を最小限に抑えるようなひげ剃りを意識してください。
化粧水をつける
洗顔後はできるだけ早く化粧水を付けて「保湿」します。ひげ剃りをした場合は、ひげをそ剃ったあとすぐに化粧水を付けてください。
「化粧水はコットンに含ませて塗布すると細かいところも保湿できて良い」という意見もありますが、男性の場合はそこまでしなくても良いと思っています。
適量の化粧水を両手を使って顔に押し当てるように馴染ませれば十分に保湿することができます。
私の場合は化粧水を2回に分けて付けるようにしています。1回だけですと、何となく水分が足りていないように感じるからです。
また、細かい部分については指の腹などを使えば十分に保湿することができます。コットンを使えばたっぷり保湿できるかもしれませんが、化粧水を使う量も多くなりますので余裕があれば使用するくらいで良いでしょう。
美容液をつける
男性の場合、美容液を付けることは必須だとは思いません。「洗顔」と「保湿」という日常的な肌ケアができていれば、仕事やプライベートでも大いに役立つと思うからです。
美容液にはさまざまな種類がありますが、おもには女性の悩みに応えるためのものが多いです。
具体的には、
- ハリや弾力が欲しい
- 毛穴を目立たなくしたい
- 美白効果で肌を明るくしたい
- 目元のくすみを解消したい
など、多くの男性は気にしない悩みであるといえます。
美容液には肌にとって良い成分が入っていることは間違いありませんが、男性の場合は化粧水だけでも十分だと思います。
乳液・クリームをつける
乳液・クリームは、肌の水分量を保つために使います。せっかく化粧水で水分を補っても、付けた直後から水分は失われていきます。
化粧水を付けたあとは、できるだけ早く乳液で水分を閉じ込めましょう。乳液だけでも保湿効果がありますが、乾燥肌体質の方は「クリーム」を使うとより保湿効果が高くなります。
化粧水を付けたあとは乳液やクリームを付けるという流れを徹底してください。
UV対策をする
朝のスキンケアがひと通りおわったら、UVケアも忘れずにおこないましょう。紫外線は肌に大きなダメージを与えるからです。
紫外線が肌に当たると「活性酸素」が発生し、肌の老化が進んでしまいます。そこで、肌へのダメージを防ぐために「色素細胞」がメラニン色素を生成するのですが、これが「シミ」の原因となっているのです。
紫外線には人の生体リズムを整える作用があるのですが、5月から9月は紫外線の照射が強くなるため「日焼け止め」を付けて紫外線を浴びすぎないように注意しましょう。
オールインワン化粧品とは

オールインワン化粧品とは、化粧水・美容液・乳液がすべて配合された化粧品のことをいいます。時間がないときなど、一種類だけ付ければ肌ケアできるので人気のアイテムです。
ただし、すべての成分が入っているため、正しい順番で塗布できないというデメリットもあります。
「これからしっかり肌ケアしたい」という方は、オールインワン化粧品ではなく単体商品を使った肌ケアがおすすめです。
オールインワン化粧品は、時間がない時など本当に便利なアイテムですので、一つ持っておくと良いと思います。
メンズスキンケアの注意点

肌荒れやニキビなどの肌トラブルが起きてしまったら、自己流でケアするのではなく皮膚科専門医を受診するようにしてください。
市販の肌ケアアイテムのなかには刺激が強いものもあるため、肌には合わないことも少なくないからです。
皮膚科を受診すれば症状に合わせた薬を処方してもらえますので、短期間で症状を改善することができます。
肌トラブルを悪化させないためにも、自己流のケアはやめて皮膚科専門医に相談しましょう。
まとめ
メンズスキンケア人口はまだまだ少数ですが、「ヒゲ脱毛」など見た目の改善に時間やお金を使う人が増えてきているのも事実です。
「人は見た目で決まる」などと言われていますが、見た目で判断するケースは自分自身にも思い当たるため決して間違いではないと思います。
女性とは違って男性のスキンケアは何かと抵抗があります。化粧品売場であれこれ探し回るのも周りの視線が気になってしまいますよね。
自分の肌質に合ったスキンケアアイテムを見つけるのは難しいので、ここは勇気を出して化粧品売り場のスタッフの方に相談してみるのが良いと思います。
さまざまな肌質に合ったアイテムを販売している彼女たちなので、きっとあなたに最適なスキンケアアイテムを提案してもらえるはずです。