この記事では、ビワの実をつかったコンポートの作り方をご紹介します。
「ビワのコンポート」って何? と思われるかもしれませんが、「缶詰」を思い浮かべていただければ、何となく味を想像できるのではないでしょうか。
じつは、缶詰工場でつくられている「あの味」が、手作りでも簡単に真似できるんです。
今回ご紹介する「ビワのコンポート」は、缶詰工場の製造工程を簡略化したものです。
プロがつくった缶詰のように長期保存はできませんが、旬の食材を味わうのには最適です。
少ない材料で幅広いレシピにアレンジできますので、ぜひ作ってみてください。
材料
※ビワはスーパーなどで入手できます。
ビワのサイズは大きめなので、キャニスターのサイズに合わせて用意しましょう。
キャニスターは百均でも手に入ります。中身が見えたほうが管理しやすいので、透明なガラス製がおすすめです。
我が家は家の周りにビワの木がありますので、不揃いなサイズの実を使っています。
レモンは実が変色するのを防いだり、保存効果を高めるために使います。
砂糖は200グラムを入れていますが、お好みで調整してください。
個人的には、少し酸味を残すためにも150グラム程度でもよいかなと思いました。
水分量はビワ全体が浸かる程度であればOKです。
鍋の大きさも分量に合ったサイズを使ってください。
まずは、ビワを入手しましょう。
時期になるとスーパーやネット通販でも手に入れることができます。
ほどよく熟れた実を使うのがポイントです。
熟れが少ないと皮がむきにくいですし、熟れ過ぎていると煮くずれしやすくなるからです。
上の写真は、我が家の裏庭にあるビワの実です。
大きさは不揃いで甘みも少ないのですが、コンポートにすることで「別物」に変身します。
皮はむかずに包丁で半分に切り、皮むきと種の取り出しをするのが良いでしょう。
皮をむいてから種の取り出しをしようとすると、実の表面を傷つけてしまう可能性が高いからです。
順番としては、
上記の工程でおこなえば、果肉表面を傷めにくいのでおすすめです。
種を取り出すとこんな感じになります。
果肉の内側にある「ワタ」の部分は、これくらい残ってしまっても問題ありません。
煮込むと果肉に照りが出ますので、見た目的にもあまり気にならなくなるからです。
きれいにに取り去ろうとすると、かえって果肉表面に傷をつける原因になります。
程々にきれいになったら、次の工程に移りましょう。
鍋にビワ・水・砂糖・レモン水を入れ、中火にかけて加熱していきます。
強火だと果肉が煮くずれを起こす原因になりますのでご注意ください。
上の写真のようにグツグツ煮えてくるとアクが出てきます。
こまめに取りながら、焦がさないように柔らかくなるまで煮込みましょう。
キャニスターは煮沸消毒しましょう。
熱湯にかけることで、雑菌の侵入を防ぐことができます。
水分が飛んで、ビワの実も「いい色」になってきました。
缶詰の「黄桃」に近い見た目になります。
水分が少なくなると焦げやすくなるので、柔らかくなってきたところで火を止めます。
ビワの果肉は熱いうちにキャニスターに移してフタをします。
そして、フタをした状態のまま熱いお湯に浸けます。
お湯から取り出して自然に冷ますことで「減圧密封」することができます。
ビワのコンポートは、「減圧密封」することで長期保存することができます。
減圧密封する方法は以下のとおりです。
減圧密封することでキャニスター内部が真空状態に近い状態となり、ビワにカビが生えたり酸化したりするのを防げるのです。
いちどキャニスターを開けてしまうと、空気に触れて酸化が進みます。
小さめのキャニスターに分けて保存して、使う分だけを食べきってしまうようにしましょう。
種類にもよりますが、ビワは甘さだけでなく酸味も効いています。
そのまま食べても美味しいのですが、酸味の効いたヨーグルトに入れると甘さが引き立って美味しいです。
スイーツのトッピングに使えるのはもちろん、肉料理に合わせてみても良いでしょう。
いろんな料理にアレンジできますので、小ぶりなキャニスターに分けて保存しておき、必要な分量を使い切るという使い方がおすすめです。
ビワが万能果であることを教えてくれた一冊です。
ちょっと読むのをためらってしまいそうなタイトルですが、物語の世界に埋没してしまいそうな、人の優しさに触れられる一冊でした。
私はオーディオブックで聴きましたが、電子書籍や小説でも読むことができます。
優しいナレーションがピッタリなので、個人的にはオーディオブックで聴くのがおすすめです!
今回は、「自家製ビワのコンポート」をご紹介しました。
皮をむいたり種を取ったりと、少し面倒な工程もありますが、自分で作ったコンポートだと思うと味も格別です。
プロがつくった缶詰のように長期の保存はできませんが、旬の食材を活用するには最適です。
スイーツや肉料理など、好みで色々なレシピにアレンジしてみてください。