「フレンチプレス」とは、その名の通りでプレス(圧力)することで淹れるコーヒーのことです。
私自身、フレンチプレスというコーヒー器具の存在を知ってはいたものの、どうやって淹れるのかは全くわかりませんでした。
何となく、「ペーパードリップより準備が簡単そうだ」というイメージはあったものの、実際にどんな味わいになるのか想像できなかったからです。
しかし、いちど興味を持ち始めると体験せずにはいられないのがコーヒー狂。
実際のところを確かめるべく、BODUM(ボダム)のフレンチプレスを購入することにしたのです。
今回の記事は、「フレンチプレスで珈琲を淹れてみたい」という方のために書きました。
- フレンチプレスって簡単に使えるのかな?
- フレンチプレスを買って損したりしないかな?
といった疑問はもちろん、実際に使ってみて感じたメリット・デメリットもお伝えしたいと思います。
ぜひ、購入をご検討でしたら参考にしてください。
ボダムのフレンチプレスの付属品

BODUM(ボダム)はデンマークのキッチン雑貨を扱う会社です。
なかでも「フレンチプレス」はBODUM(ボダム)を代表する商品で、世界55カ国で販売されています。
今回購入した商品は、BODUM(ボダム)のフレンチプレスのなかでも人気の高い「ブラジル」です。カラーはレッドを選びました。
フレンチプレスは、上の写真のようなパーツで構成されています。
左側の写真のようなビーカーにコーヒー粉を入れ、プランジャーと呼ばれるプレス棒の付いたフタを閉めて珈琲を淹れる仕組みです。
今回購入した「ブラジル」には、専用のメジャースプーンが付いていました。珈琲豆をすり切り一杯で入れると、ちょうど一人分となります。
ペーパードリップのメジャースプーンはすり切りで10gですが、フレンチプレス用のスプーンは7gです。
ペーパードリップに比べて「少なめ」に入れることで、苦味や粉っぽくなるのを抑えているのかな? と感じました。
名称 | BODUM ボダム BRAZIL ブラジル フレンチプレス コーヒーメーカー 350ml レッド 【正規品】 10948-294J |
---|---|
ブランド | BODUM(ボダム) |
価格 | 2,354円(税込) |
サイズ(mm) | 102×102×171 |
重量 | 255g |
モデル名 | BRAZIL |
カラー(本体) | レッド |
素材 | 本体=耐熱ガラス / フレーム、リッド、コーヒー豆計量スプーン=ポリプロピレン / フィルター=ステンレススチール |
容量 | 350ml(1,2人用) |
特徴 | 日本正規販売品・日本語の取扱説明書付属 |
ボダムのフレンチプレスについての口コミ

BODUM(ボダム)のフレンチプレスを購入するにあたって、疑問に思っていたことがありました。
フィルターの目が粗いため、「粉っぽいコーヒーになるのでは?」と想像していたのです。
しかし、BODUM(ボダム)が提供している画像や、購入者のレビューを見る限りでは、粉っぽさに関するネガティブな感想は見当たりませんでした。
そこで、極めてミーハーな発想ではあるもののレビューを信じて購入してみることにしたのです。
当初は、POLIVIAR社のフレンチプレス 1Lコーヒープレスにしようと思っていました。
形や色もオシャレですし、持ち手が木製なので「使い心地が良い」と思ったからです。
しかし、Amazonの購入者レビューではネガティブな感想も少なくありませんでした。素材についての意見が多かったように思います。
機能的にはBODUM(ボダム)と同程度であることから迷いましたが、やはり高評価なレビューが多いBODUM(ボダム)を選ぶことにしました。
また、同じBODUM(ボダム)でも最終決定するまで悩んだポイントがあります。それは、コーヒーの出来上がり量についてでした。
BODUM(ボダム)のフレンチプレスには容量が2種類あります。一つは今回購入した350ml、そしてもう一種類は1000mlという商品でした。
「1000mlはちょっと多いな……」と思って350mlの方を購入しましたが、ちょっと後悔している部分も実はあります。
なぜなら、カタログ上の容量一杯に作ろうと思うと、ビーカーからコーヒーが溢れ出してしまうからです。
メーカーの説明書にも、「ビーカーの上部から2.5cm以上のお湯を入れないように」との注意書きがありました。
一人で飲むシーンが多いなら350mlでも良いですが、二、三人以上で飲む場合が多いなら、1,000mlを選べば間違いありません。
サイズを決定する際は飲むシーンをイメージして、最も頻度の高そうな方を選んでください。
ボダムのフレンチプレスの使い方

使用前の注意事項
本体とフタをキレイに洗い、ビーカーに破損箇所がないか確認します。
破損が見つかった場合は、新しいビーカーに取り替えましょう。フレンチプレスは「熱いお湯」を注ぐため、破損する原因になるからです。
替えのビーカーを入手する方法については、付属の説明書に記載があります。
フィルターについても同様で、破損箇所がないか確認してください。破損が見つかった場合は、新しいフィルターに交換しましょう。
直火にかけたり、電子レンジで使用したりしないでください。
また、ガラス面に付着した水分は拭き取りましょう。水滴がついたままだと、お湯を入れたときに破損することがあるからです。
また、急激に温めたり、冷やしたりしないでください。極端な温度変化に耐え切れず、ビーカーが破損することがあるからです。
途中で差し水をする際は、冷水を使用しないでください。
ビーカーが熱いうちに水に浸けたりしないでください。急激な温度変化により、ビーカーが破損することがあるからです。
もちろん、火のそばには置かないでください。ビーカーが破損したり、プラ部分が溶け出す可能性があります。
研磨剤入りのスポンジ等で洗わないでください。ビーカー表面に傷が入り、破損の原因となるからです。
プランジャーを押し下げる際は、力をかけて無理に下げようとしないでください。注ぎ口からお湯が噴出することがあるからです。
【ボダム】フレンチプレスコーヒーメーカーの外し方
ビーカーの持ち手をしっかりと押さえて、プランジャーを上に引き上げて本体から取り出します。
付属のスプーン一杯(すり切りで7g)に対してお湯を120ml入れます。二人分(240ml)を限度として使用しましょう。
- お湯を注ぎ、マドラー等で軽く混ぜる→コーヒー豆全体にお湯を浸透させるため。
- プランジャーを上げたままフタを閉め、蒸らすために4分間おきましょう。
- 4分経ったら持ち手を押さえ、ゆっくりとプランジャーを下げます。
- プランジャー上部の丸いつまみを押さえながらコーヒーを注いで完成です。
- ビーカーに熱いお湯を注ぐため、熱に強く、平らな場所で淹れてください。
- コーヒーの挽き目は「粗挽き」にしてください。細挽きにすると、フィルターの目に詰まってしまうためです。
- 金属製のマドラー等はビーカーガラスを傷付ける原因となるため使用しないでください。
コーヒーミルには「挽き目」を調整する機能が付いています。以下の記事では「カリタ・ミニミル」の使用感について紹介していますので、参考にしていただけましたら幸いです。
最近のお気に入りは「TIMEMORE【タイムモア】コーヒーミルC2手挽きコーヒーグラインダー」です、フレンチプレスに最適な「粗挽き」だけでなく、マキネッタ用の「細挽き」にも対応しています。
使用後の注意事項
説明書の記載には、本体とプランジャーのメッキパーツ以外は食洗機・乾燥機の使用が可能とあると書かれています。
しかし、フィルターを毎回ばらすのも面倒です……。だから、ビーカーの内側は洗剤を付けて手洗いし、プランジャー・フィルターはバラさずにお湯で流すだけで良いと思います。その後、乾燥機にかけておきましょう。
ビーカーの注ぎ口は壊れやすいため、とくに慎重に取り扱う必要があります。食器洗い乾燥機に入れて乾燥させる際には、他の食器とぶつからないように気をつけてください。
BODUMフレンチプレスを使ってみた感想
BODUM(ボダム)のフレンチプレスを使ってコーヒーを淹れてみましたが、珈琲の愉しみ方が広がったので買って大正解でした。
ペーパードリップでは気づけなかった、珈琲豆本来の「滑らかさ」や「深み」を知ることができたからです。
また、フレンチプレスは基本的に一回注湯すれば蒸らす時間が4分あるため、ペーパードリップのような「忙しさ」がありません。
この、「4分」という待ち時間を利用して、他の用事を済ませるのもいいでしょう。
まとめると、フレンチプレスを使って感じたメリットは2つです。
- コーヒー豆本来の「まろやかさ」を楽しめること
- ゆったり時間をかけて淹れられること
私は、夕食後にペーパードリップで珈琲を淹れて飲んでいるのですが、今後はフレンチプレスで淹れる機会も増えそうだと感じました。
一方、フレンチプレスにもデメリットはあります。それは、ビーカー内に残ったコーヒー粉の処分です。
水道水で洗い流してしまえば良いのですが、ペーパードリップのように「ポイッ」と簡単に処分することができません。
不織布を使った三角コーナーに入れるなど、後片付けが少し面倒ではあります。
また、カタログに記載された容量を鵜呑みにして購入すると、私みたいに少しガッカリする結果になるかもしれません。
その他注意すべき点としては、これはコーヒー器具の多くに共通したことではあるのですが、ガラス製品なので取り扱いには細心の注意を払う必要があります。
しかし、トータルとしてはメリットの方が大きいと感じました。味わいも素晴らしいですし、安定して同じような味わいが出せるのも魅力です。
寒い日の夜に、ゆったりとした時間を感じながら戴くのがおすすめです。
また、フレンチプレスは「見た目」もおしゃれなので、キャンプや登山など、アウトドアシーンにも良く合うんじゃないかと思います。
まとめ

今回は、BODUM(ボダム)のフレンチプレス350ml用をご紹介しました。
読書やオーディブルを楽しむ趣味をおもちなら、間違いなくおすすめの商品です。出来上がり量も「少し少なめ」なので、女性の方にも丁度よい様に思います。
フレンチプレスで淹れたコーヒーは、ペーパードリップとは違った「まろやか」で「甘さ」を感じるような食味が楽しめます。
私のおすすめは、少し浅煎りのフルーティな味わいの豆で淹れると美味しいように感じました。
コーヒー豆本来の「味わい」や「香り・深み」を楽しみたいなら、是非、フレンチプレスでコーヒーを淹れてみてください。
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